金木犀と蒼い空
雲ひとつなく
抜けるように蒼い空
すけし冷たくなった風にのって
あたりに漂う金木犀の香り。
刈り取り終わった羊田の
稲木にかかる稲穂の美しさ。
まるで畦を縁取るように
我先にと顔をだした彼岸花が
ゆらゆらと優しく揺れている。
夏草の勢いも落ち着いた畑には
合歓の花が咲く頃に
蒔いた大豆が実をつけた。
そんな秋晴れの日。
祭りの太鼓、掛け声も賑やかに
御輿が町を引き回れば、
収穫の秋、感謝の季節が
今年もまた訪れる。
人は季節の移ろいに寄り添うように
暮らしの有り様を整えてきた。
その感性を、感覚を、取り戻したい。
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