2012年1月27日金曜日

春どんこに新たな仲間。

春のどんこまつりに新たに二軒のパン屋さんに
出店してもらえることが決まりました。

一軒は神戸の個性溢れるパン屋「ameen's oven」さん。
店主のアミーンさんに最初にお会いしたとき、
優しい物腰と温度を感じる言葉に引き込まれました。

そして年齢や経験にに関係なく、相手の言葉に静かに
耳を澄まされること、目の奥深さに感銘を受けました。

独自のセンスから生み出されるパンには
いつも驚きと楽しみがあります。

一度どんこまつりに来ていただき、そのときに
「次回はぜひ出店したい」と言っていただき、
今回早速実現することになりました!

もう一軒は奈良の天然酵母パン「樸木(あらき)」。

奈良市内からすこし離れた生駒郡安堵町に
樸木(あらき)はあります。
はじめて行かれる方はかなり調べてから行かないと
たぶん迷います。僕は2回行って2回とも迷いました(笑)


お店に入るとふんわり漂う小麦の香りと、
絵本から抜け出たような世界が広がります。
パンはもちろん、クッキーや自家製のピクルスや
ジャムなどもおいしいですよ。

今回はお店の営業日にも関わらず、
どんこまつりに来てくれます!
お友達の社会福祉法人ひまわりさんが運営する
手作り無添加ソーセージ工房「ぷあん」さんも
一緒に来てくれるかもしれません。



人のご縁と笑顔が連鎖していくどんこまつり。
お店の人も、お客さんも、企画している僕たちも
お互いを想いながらみんなで楽しめたらうれしい。

先の見えない不安と戦いながら生きている
いまだからこそ、心の底から楽しい!と思える
時間をみなさんと共有できたらと思っています。

春どんこまつりの詳細はオーガニッククロッシングの
ホームページに随時更新していきます。

2012年1月26日木曜日

もらい湯

昨日は水曜日なのでわろうだの整備を進めていました。

わろうだを創るですが、4月までは生活周りの整備と
土間店の改装を中心にすすめていく予定です。
4月以降は希望者のみなさんとともに、オープンスペースの
整備を進めていきます。
主に蔵が崩れたことで広がった裏の庭が舞台になる予定です。

日を決めて1日の段取りを組み、作業にかかることで
いままでとは打って変わってスムーズに作業がすすんでいます。

昨日は問題だった風呂の排水工事がメイン。
知り合いの建築業の方からハツリ機を借りて、
排水パイプを繋ぐ作業。引っ越しのときに自分で据え付けた
風呂桶だけに構造はよくわかっています。
が、今日中に作業が終わらず、家族は本日風呂にはいれないという事態に。
まぁ、たまにはもらい湯もいいかなと思っています(笑)

2012年1月22日日曜日

更新情報

本日22日夜7時からばんまいにて、北海道の若手有機農家
「はるきちオーガニックファーム」の小林卓也くんのお話会を開催します。
当日参加も可能ですのでお越しください。

2月12日に「あわせるのがミソ!の会」開催します。

各イベントの詳細はオガクロホームページをご覧ください。

2012年1月20日金曜日

G-Grape farmの挑戦。

今日は羽曳野のブドウ農家、G-Grape farmの
小林くんと打ち合わせでした。
今年、小林くんは新しい挑戦をしようとしています。
詳細はまだ明かすことはできませんが、
この小林君の挑戦を、みなさんとともに楽しみ、
支える方法を考えています。
近日中にオーガニッククロッシングの企画として
追加される予定ですので、お楽しみに!

2012年1月12日木曜日

かじ蒸しが伝えること。

1日素晴らしい天気のなかでのかじ蒸しでした。
楮を蒸す、皮をはぐ、槌で叩く、もみがらの上で踏む、
川で洗う、川に晒す、すべての工程のなかで美しいと
感じる瞬間、光景、時間がありました。
かじ蒸し、太布はいまや暮らしの中の技術では
なくなってしまいましたが、その中に含まれている
これからの暮らしに大切にしなければいけない「要素」を
感じることはできました。また記事として書きたいと思います。

火入れ

まだ夜が明けきらず、空には月が残る朝7時前。
肌を刺す冷たい空気のなか、かじ蒸しの火が入りました。
昨日吹いていた強い風が嘘のように静まり返り、
抜けるように青い空にそびえるこしきが美しいです。
火を入れていた村の方に「風がおさまってよかったですね」
と声をかけると
「風はおひさんが上ってから吹くんや」と教えてくれました。
楮が蒸しあがるまで約2時間。しばし休憩です。

先ほど「かじ」と「こうぞ」の違いについて教えていただきました。
どちらも楮と書きますが、違うものだそうです。

昔はかじも太布に使われていましたが、いまではこうぞがほとんどで、
かじは使われていないそうです。
かじで織った太布は、太布資料館にも一枚だけしか残っておらず、
復活させようという話が進められているようです。
ただかじとこうぞは太布の材料を指す言葉として
同じように使われる
ことが多いようです。
今日行われる行事も、材料としてこうぞを使っていますが
「かじ蒸し」という名称で行われています。

2012年1月11日水曜日

木頭の醤油

夜は囲炉裏を囲んで、山師でありゆず農家でもある田村さんと
一杯飲みながらいろんな話を聞かせてもらいました。

薬草の話、むささびの話、山の木や仕事の話、ダムの話、
どれもこれも本当に興味深い話ばかりです。

その話の間に綾部の醤油搾り師の斎藤くんから
今年の手作り醤油仕込講座の打ち合わせの電話があり、
それをキッカケに木頭で仕込んでいた醤油の話を聞くことができました。

木頭でも昔は醤油を各家庭で仕込んでいたようです。

高さ1メートル20センチぐらいの大きな樽に一杯を
ひとつの家庭で仕込んだそうです。結構な量ですね。
夏に麹をつけて、自然発酵に任せて待つというスタイル。

面白いのは醤油の搾り方…というと少し表現がおかしいかな?
なぜなら木頭の(田村さんの?)醤油は搾らないのです。

綾部の斎藤くんが教えてくれる醤油搾りは
搾りの日に大きな搾り舟を持ってきて行われます。
上から3トン近い圧力をかけ、最後の一滴まで搾りきるのが
ポイント。
カスはとてもおいしいので、そのまま酒の友にしたり
乾燥させてからふりかけにしたりします。

一方、田村さんの醤油はどうするかというと、
樽の真ん中に竹で編んだこし器を入れて、自然に染み出して
溜まったものを汲み出して使ったのだそうです。

水気がなくなると水を足してかき混ぜ、それを三回程度
繰り返して仕込んでいたのだそうです。
最後に残ったカスは牛の餌にしていたのだとか。

地方によって醤油の仕込みや搾り方もさまざまですね。
いまは仕込んでいないということですが、
田村さんのスタイルのお醤油も食べてみたいですね。

なを、募集中の斎藤くんの手作り醤油仕込み講座ですが、
応募多数のため定員を20名に増やしました。

遠隔地の方や都合でどうしても仕込みに参加できない方のために
ネットでも参加していただける形を検討しています。
詳しくはまたホームページにアップさせていただきます。

かじ蒸しの準備

木頭に着きました。
到着してすぐに川沿いに作られたかじ蒸しの会場へ。
もう準備はほぼ終わっていましたが、写真を撮らせてもらいました。
青空に映える「こしき」と、透き通る川にの中に作られた
楮の繊維を晒す道具。
明日は7時に火入れだそうです。
雪も舞う厳しい寒さになりそうですが、しっかり見てこようと思います。

2012年1月10日火曜日

明日から木頭です。

明日から3日間、四国徳島の木頭に行ってきます。
全国でも木頭にだけ残る「太布」を織るために使う
楮(こうぞ、木頭ではかじといいます)を蒸す、
年に一度の行事を見に行きます。
現地で太布で織られたカバンや野良着を見せてもらいましたが
ざっくりとしたなかに優しい表情があって、
デザイン的にもとても美しかったです。
現地での様子はブログでレポートしていきたいと思います。

2012年1月9日月曜日

火を取り戻す

人が身近に火のある生活を手放したのはいつからだろう。

日々の料理から、暖房、明かり、お風呂、焚き火まで、
過去には炎のゆらめきを見ない日はなかったはずだ。

身の回りにあった暮らしの道具も、鉄や陶器を除いて
基本的には燃える素材、土に還る素材で作られていた。

家も例外ではなく、火がでればすべて燃えてしまうので、
台所には火の神様である荒神様が祀られ、
消防団や自主防災会が組織されて火の用心に努めていた。

いまはどうだろう?

都会で火を見ることは少なくなった。
煙がたつことも迷惑がられ、焚き火すらもできなくなった。

調理もオール電化や電化製品での調理に変わりはじめ、
台所に荒神様が祀られることもなくなった。

ただよく考えてみると自分の家庭で火を使うことはなくても
どこかで膨大な火がおこされることで、都市生活は成り立っている。
身近な生活から火を手放してしまったことが、
人の管理できる範囲を超えた火をおこすことに繋がってしまったのだと
フクシマの事故がおこってしまって痛烈に認識させられた。

いまわろうだで火を毎日身近に使う生活をしてみて、
火はすべての生活の基本にあるのではないかと感じている。

火はとても強い力と魅力をもっているから、
実際の経験を通して、その有り難さから恐ろしさまでを
学んでおく必要があると思う。
火を敬い、火を怖れることで、人の管理できない力の存在を認識できる。

また火を中心とした生活のなかで、小さなエネルギーの循環を
学ぶこともできる。

火を使う生活をしていると、燃えるものや土に還るものを
自然に選択していくようになっていく気がしている。

今日は4歳の息子と一緒に石で小さな竃(かまど)をつくり 小さな鍋でお湯を沸かしてみた。

目を輝かせながら夢中になる息子と一緒にゆらめく炎を見つめながら
火を自分たちの手に、日々の生活に取り戻そう…と思った。

2012年1月7日土曜日

わろうだを創る。

先日の急な雪でわろうだは一気に雪国になりました。

 
一面の雪景色は本当に綺麗です。
個性がなくなることで美しく感じるのかな。
輪郭がなくなって闇にとけこんでいくときの
街も美しいと感じます。

すこし違うかもしれませんが、
阿波踊りでも同じようなことを感じました。

踊る人はおばちゃんから女子校生まで、
それぞれみんな個性があるはずなのですが、
あの三日月型の帽子をかぶるととたんに
個性が隠されて、全体の一部になってしまう。
そうすると全体の美しさが際立ってきます。
不思議な感覚でした。

それはさておいて、昨日は1日裏庭を整備していました。


裏庭には以前2つの蔵がありました。
蔵のひとつは自然崩壊。

残ったほうの蔵も崩壊の恐れがあるということで
たくさんの人の協力で人力で崩しました。

いまはなにもなく大きなスペースが広がっています。
そこをすこしずつ整備しています。
昨日は堆肥を置くスペースを作りました。
蔵を崩したときにでた竹を燃やしながらの作業です。
そしてもうひとつはこちら。

 

左はロケットストーブの原理を応用したロケットコンロ。
蔵の瓦で作りましたが、少ない燃料で中華コンロなみの
すごい火力を作り出せます。
右は作りかけのパン窯。
五右衛門風呂をひっくり返して作る予定で
置いてあるのですが、まるで遺跡のようです(笑)
横にはかまどを作る予定にしていています。
パン窯とかまどで「パンカマド」。

今年はこの裏庭を楽しみながら作っていきたいと
考えています。

また、今後毎週水曜日に作業をしようと考えています。
この作業を一緒に楽しみたいという方がおられたら
ご連絡いただければ作業予定をご連絡いたします。
薪でお米を炊いてお昼ご飯に食べたり、
焚き火でいろいろ焼いたりしながら
みんなでワイワイ作業できたらいいなと思っています。

2012年1月3日火曜日

2012年、気持ちも新たに。

1月1日は目が覚めると窓から見える山々の間から
朝陽が差し込み、とても気持ちの良い朝でした。

2011年は本当にいろいろなことありました。

昨年の年明けとともにオーガニッククロッシングの
具体的な立ち上げを決めました。

そしてすぐに起こった大震災。

自分にできることは農家さんのネットワークを生かした
食料支援だと考え、立ち上げと同時に震災支援のための
窓口となり、震災とともに考え、動いた一年でした。

そしてこれからもできることを続けていきます。

オーガニッククロッシングとしては
2012年が本格的なスタートの年になります。

マチの人とムラの人、育てる人と食べる人、
創る人と使う人などをつなげ、
笑顔と感謝の気持ちを中心に、
経済的、地域的な格差や搾取のない社会、
人と人が対等な関係でいられるための、
バランスのとれた社会の実現に向けて
動いていきたいと考えています。

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1月11日~13日 「木頭スタディプログラム・太布かじ蒸し」

全国でも徳島県・旧木頭村にだけ残る「太布」という
布に関する「かじ蒸し」という行事を見に木頭に行きます。
那賀町ホームページから
http://www.town.tokushima-naka.lg.jp/docs/2011041500204/
Wikipediaから「太布」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B8%83


※車にあと2人乗れますので、もし興味のある方がおられたら
ご連絡ください。
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1月22日(予定) 「はるきちくんお話会」 at 自然食レストランばんまい

北海道から若手有機農家「はるきちオーガニックファーム」の
小林くんがやってきてくれます。
http://www.harukichi-farm.com/
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2月1日 寒もちつき大会 at 手仕事屋

一年で一番寒い「寒」の時期につくお餅は、
水のなかの雑菌が少ないため保存性がよく、特においしいと
いわれています。 かきもちなどにします。

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2月中「あわせ味噌の会(仮)」 at わろうだ

みなさんが仕込んいる、または使っている味噌を持ち寄って
あわせ味噌を作りませんか?という企画です。
同じ日に味噌仕込も考えています。

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3月25日 「手作り醤油仕込講座」  at 手仕事屋

現在9名の予約が入っています。
定員オーバーした場合は仕込量を増やすかもしれません。

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4月には「春のどんこまつり」を企画しています。

面白い、楽しい、おいしい人たちに声をかけていっています。
秋どんこは定番の人たちですが、春どんこはすべて
新しい人たちにお願いする予定です。
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5月は大阪市内で「森の集い」という集まりを企画中です。

それぞれの詳細はホームページで更新していきます。

またつながりのある人たちの育てる野菜や加工品、
創り出すモノを紹介するため、自宅の土間を改装して

土間ショップ「わろうだ」のオープンに向けて動き始めます。

「わろうだ」ではオーガニッククロッシングのなかで
紹介されているものを実際に手にとったり、
食べてみたり、楽しんだりする機会を
創りだしていけたらと考えています。

今年もよろしくお願いいたします。

オーガニッククロッシング
出口晴久