土曜日に「宇宙と農と秋山さん」に行ってきました。
テレビ局の職員として日本人として初めて宇宙に「出張」したという希有な経験、様々な分野への幅広い知識と裏表のないはっきりとした話方や噂ではなく事実に基づいた判断の仕方など、人として交換の持てる方でした。
余生を阿武隈山系の豊かな自然とともに過ごし、山で死んで動物たちに喰われ土に還ることが理想だったと話す秋山さんは、原発事故で家も畑も夢もすべてを失ってしまいました。
自身のことを「原発難民」と呼び、怒りと憎しみが自分を支えていると隠すことなく話されていました。
そしてその感覚は故郷を理不尽に追われ、生活の基盤を奪われたあらゆる「難民」に共通のものであるかもしれない、と著書の冒頭に書かれています。
同じような状況に陥る可能性は「55基の原発(原爆とも表現されていました。)に囲まれた日本に暮らすかぎり誰にでもあるのです。」とも。
戦時下にある国々と同様に十数万人にも及ぶ難民を生み出してしまい、さらにその影響すらほとんどわかっていない放射性物質に数十年〜数万年さらには数十万年暮らすことを余儀なくされた自分たちは、この先どのような未来を選択していくのか…。
明日衆議院選挙立候補者の公示です。秋山さんもお話しておられましたが、まずは選挙で自分たちの意志を示すことなのだと思います。
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