みんなで味噌を持ちよって、合わせてみたら面白かった!!
「あわせるのがミソ!の会」開催しました!
みなさんが普段使っているおススメの味噌、自分で仕込んだ手前味噌などを持ち寄って合わせ味噌を作って食べてみよう!という超単純明快な企画だった「あわせるのがミソ!の会」。
予想をはるかに超える20名近い人に集まっていただき、本当に賑やかで楽しい会になりました。
みなさんが持ち寄ってくれた味噌は合計9種類。
米や大豆を農薬化学肥料を使わず栽培し、麹も自家製という味噌や、おススメの丸大豆味噌、麦味噌、福祉作業所の方が仕込んだ味噌、木頭のゆずを加えたゆず味噌、山で取ってきた山椒の葉を入れた山椒味噌、D家特製こどものよだれ入り味噌(笑)など、色、香り、味、すべて違う個性的な味噌が集まりました。
まずは味噌だけ並べて試食。
どれもこれも個性的で全然違う!唯一の共通点は「どれもおいしいっ!」ということぐらい。何種類も同時に並べて食べ比べたことはいままでなかったので、これほど違いがあるのかと新鮮な驚きがありました。
滋賀県から参加してくれたデザイナーでもあるNちゃんが、白いお茶碗の淵に味噌を絵の具のように並べてつけていました。名づけて「味噌パレット」!これがとても綺麗で面白かった~。微妙なグラデーションが人の肌の色のようでもあります。あわせるとおいしくなるなんて、人の未来にも希望がもてるような気がします。
こうやって並べるとそれこそ絵の具を混ぜ合わせるように、すこしづつあわせて味の違いも比べられます。次回はみなさんにこの「味噌パレット」を作ってもらおうと思います。
この日のお味噌汁は、集まったお味噌を全部あわせたものを一種類。みんなで「こんなもん~??」とか言いながらテキトーに、いやいや適当にあわせます。もう一種類は具の入ったお澄ましを準備して、お味噌を好きな組み合わせであわせて作ってもらうものを用意しました。
全部あわせたお味噌汁はほんと~うに深い、複雑な味わい。どれがというのではなく、全体で味わい深いものになりました。
なかでも以外だったのは麦味噌。
米味噌のような甘みのない麦味噌ですが、これを加えると味に奥行き生まれるような気がしました。次回は麦味噌も仕込んでみたいと思います。
この日のおかずは大豆や味噌、麹を使ったものが数種類。
豆腐の味噌漬け、塩こうじと甘酒ドレッシングをかけたサラダ、鶏の塩こうじ焼き、どっぽ村の大豆、てらだ農園の切干大根を使った「まだか漬け」、近隣のしいたけ農家さんが朝届けてくれた原木しいたけを焼いて味噌を塗って。ご飯はどっぽ村のお米を薪と鉄の羽釜で炊きました。
使っている野菜やお米、乾物から鶏まで、すべてどこの誰のものかわかるオーガニッククロッシングが目指している食卓が実現。どれもおいしかった~。
参加してくれたみなさんもとても喜んでいただきました。小さなこどもがキャベツをバリバリ食べて、お父さんが「おまえ、キャベツ食べれたんか!」と驚く一幕も(笑)
おこげを炭火で焼きなおして味噌を塗ってチビチビ食べるのにはまっていたお母さんもおられました。「次回はお酒持参やね!」と宣言。運転手、しっかり準備してくださいね~。
力をあわせるのがミソ!仕込の会
すっかりおなかがいっぱいになって動きの鈍くなった参加者のみなさん(笑)味噌仕込のことを忘れそうな勢いでしたが、そこは押さえておかないといけません!食後のグッドエクサササイズを提供しましょう!
今回みなさんと仕込む味噌は「乾燥大豆1キロ=麹1キロ=塩を400グラム」という分量。一般的な中辛の味噌を仕込みます。
乾燥した大豆を水につけて戻すと倍以上の量に膨らみます。今回炊いた大豆は8キロ。つまり出来上がりで30キロぐらいの味噌になります。
大豆は3日前に洗って水につけ、2日前から大きな鉄の羽釜と薪の火でじっくり炊きました。大豆の品種はオオツル。甘みが強い品種で味噌に向いているそうです。
農薬・化学肥料を使わずにこの大豆を育てたのは「上山田どっぽ村」のKくん。
今回滋賀県からわざわざあわせるのがミソ!の会に家族で参加してくれました!
「上山田どっぽ村」は滋賀県滋賀県東浅井郡湖北町上山田で農業と建築で独立して生きるということをテーマに「農の大戸洞舎」と「建築のエコワークス」が一緒になって運営している農事組合法人。とても面白い動きをしている人たちです。
今回、大量の大豆を炊くために活躍したのが自作の「五右衛門竈(かまど)」!!
100リットルぐらい水でもあれよあれよという間に沸騰します。長い薪もそのまま押し込めるから超便利!味噌仕込の強い味方です。
この竈はありがとんぼ農園の岡村くんが大豆を蒸すのに使っているのと同じもの。いわばありがとんぼの竈の弟といったところでしょうか。
いまでは珍しくなった鉄の羽釜も素晴らしい能力を発揮します!!重要なのは「対流」。
沸騰している羽釜の中をのぞくとよくわかるのですが、大豆が左右に分かれて踊るようにくるくるまわっています。こういう動きをすることですべての大豆にまんべんなく熱が伝わり、炊きムラがありません。また、大豆がくるくると動き続ける焦げにくい。
一度ステンレスの寸胴で炊いたことがありますが、対流があまり起こらないので炊きムラはあるし、焦げるしで散々な結果でした。アルミの羽釜は対流はするのですが、熱が急速に伝わるので水分が減ると焦げやすく、目が離せませんでした。最終的に鉄の羽釜に行き着いたというわけです。日本人の素晴らしい発明だと思います。
五右衛門竈に鉄の羽釜で炊くこと丸2日間。
最初は淡いベージュだった大豆が濃い飴色に変わっています。この時点で大豆は指で挟むとほとんど力を加えなくてもフニャっとつぶれる柔らかさ。
大豆の固さは好みの分かれるところですが、柔らかく炊くとそれだけ大豆の持っている甘みを引き出すことができるような気がします。
今回の味噌仕込は羽釜1個ですべて済ませる方法。
炊いた大豆と汁(飴)を竹ザルで分け、まず大豆だけを潰します。「わろうだ」に引っ越してきたときに見つけた搗き杵(月のうさぎがお餅を搗いているアレです)でトントン(ガンガン?)と潰していきます。
これが食後に良い運動。最初は余裕があった参加者のみなさんも時間が経つにつれ二の腕がプルプル震える状態に(笑)ただ参加者の多くがアフリカンダンスのグループ「バチコンドー」のみなさんだったからちょっと違いました!
途中からみんなで羽釜を囲み、歌いながら踊りながらの味噌仕込に!京都から参加Kさんの腰の動きに一同大笑い。ひとりだと黙々とこなす重労働もみんなでやると本当に楽しかった!
無事30キロの味噌を仕込むことができました~。
あとは各自持参した容器に詰めてお持ち帰り。電車で参加の方も多く、軽いタッパーを持ってくる方が多かったのですが、タッパーだと温度変化が激しいので痛んでしまう可能性が高くなります。家に帰ったら陶器のカメに詰め替えることをおススメしました。
こうして無事第一回「あわせるのがミソ!の会」そして「力をあわせるのがミソ!仕込の会」が終了。参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。
日本の食卓に欠かせない発酵調味料である「味噌」。
自分で作って自分だけの家の味が作れたら楽しい。そして違う人が作った味噌とあわせて味や風味・深みがさらに広がったらもっと楽しい!
来年は今年仕込んだ味噌を持ち寄って、またあわせ味噌を作って楽しみましょう!
3月にはもうひとつ日本の食卓にかかせない重要な発酵調味料である「醤油」を仕込みます。興味のある方はぜひご参加ください。
「手作りお醤油仕込講座」の詳しい内容トップページから
オーガニッククロッシング 出口
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