そんな想いからスタートした「流域をめぐるエトセトラ」。すでに源流の森を6回みなさんと一緒に歩きました。
※その様子はブログを参照してください。
その中で多くの方々が、水のはじまりである源流を意識してくれるようになりました。そして次は下流へ足を運びたいと思います。
森から流れ出た水が流れ込んでいる海。猪名川の場合は尼崎市で神崎川と合流し大阪湾へと流れ込んでいます。
資料によると、縄文時代や弥生時代には猪名川は直接海に流れ込んでいたようです。昔は尼崎は海だったんですね。
その場所へ5月29日の日曜日に向かいます!
5月29日(日)
流域をめぐるエトセトラ「下流域をめぐる」
詳しくはホームページをご覧ください。参加者募集中です!
実は先日、ひと足先にこの場所を訪れてきました。
上は阪神高速湾岸線、周りはパナソニックの工場だらけ。
向こうに見えるのは近畿圏の産業廃棄物の最終処分場「大阪湾フェニックスセンター」。フェニックス計画については大阪湾広域臨海環境整備センターのホームページをご覧ください。
その向こうにはフンデルトワッサーがデザインしたことで有名なゴミ処理&汚泥処理施設「大阪市環境局舞洲工場」…。うーん、猪名川の河口はある意味高度経済成長のツケや負の遺産を全身で受け止めている場所だと言えます。
この場所の過去の写真を見る機会があったのですが、これがまた衝撃でした。
工場だらけで茶色しか見えない…(;´Д`A1988年には尼崎大気汚染公害訴訟なども起こっています。尼崎の海は昔はとても美しい海だったそうです。人間はすごいことをしてきたんですね。
これは人の営みの結果として起こってきたことで誰もが当事者なのだと思います。そのことを受け止めながらこれからの暮らしを考えていくことが重要ではないかなと思います。そのキッカケとしての流域をめぐるエトセトラなんだと考えています。
下の写真を見てください。とても良い森の小道だと思いませんか?
実はこれ先ほど紹介した茶色い工場が立ち並んでいた同じ場所の「今」なんです。
尼崎市が主導して猪名川や武庫川流域の森でドングリから苗木を育て植えていき、100年かけて森を育てるプロジェクトが進んでいるんです。
このプロジェクトを聞いて「人間の都合で汚染地域に森を育てるなんて…」という受け止め方もあると思います。
実は僕も最初はそう思いました。でも鳥や昆虫がたくさん集まってきていたこの小さな森を歩いてみて、森のほとんどない尼崎でこの小さな森から源流の森へと想いや意識をつなげることはできるんじゃないかとも思いました。
なので一度みなさんと一緒にこの場所を訪れてみて、どんなことを感じたか話をしてみたいと思います。
水でつながるコミュニティー「流域」。八百屋としては街の人たちがやる気にあふれた農村地域の若手農家さんたちの野菜を食べることのできる環境をつくること、街の人たちは水の源である山のこと、森のこと、村のことを日常の暮らしの中で意識していくこと。そんなつながりが生まれていけば良いなぁと思っています。
気になったみなさん、ぜひ流域をめぐるエトセトラに参加してみてくださいね。
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