2017.2.25 ありがとう味噌仕込みの会を開催しました。今年で何回目だろう??毎年この日を楽しみにしてくれている方も多く、いつも多くの人で賑わう楽しい1日です(*^o^*)
今年もこれ以上ない!というぐらいの味噌仕込み日和。さっそくありがとんぼ農園の岡村くんのワークショップがはじまります。
最初に見たのは岡村くん自慢の大豆。無施肥、無農薬で栽培し、ずっと種採りを続けることで、いまでは虫もつかず鹿などな食べられることもなくなったそうです。その理由を尋ねると岡村くん曰く「雑草と同じに見えるんちゃうかなー?」ってほんまか?(笑)
この大豆を大きなセイロにたっぷり入れて三段重ね、大きな鉄釜と薪火で3時間かけて蒸しあげます。
次に見せてもらったのはこちらも自慢の「おかむらこうじ」。子どもが4人いる岡村家の5人目の子どもだそうです(笑)
もちろんお米も自然栽培。天空の城で有名になった和田山の山々から流れ出た水のみで栽培しているお米を麹にしています。
麹は仕込みたての生麹。ほんのり温かくて栗のような優しい甘み。
味噌仕込みに使う材料はたったの3種類。大豆、麹、そして塩です。
ありがとう味噌には使う塩は五島列島から届く手塩。海水を鉄釜と薪火で炊いて丁寧につくる貴重な塩です。
大豆と麹にこだわって味噌仕込みをされている方でも塩は手抜きの場合が多いですよね(笑)でも味噌の味の決め手は「塩」です。だって3種類しか材料使わないので塩だけで1/3の要素をしめているのですから!!ありがとう味噌仕込みでは、五島列島の手塩を使います。五島の海の水を鉄釜と薪火で炊いて作った、1日に6〜7キロしか作ることのできない貴重な塩です。
麹と塩を丁寧に混ぜ合わせる「塩きり」という作業です。子供達も楽しくまぜまぜ。ここで丁寧に塩きりをしておくことが味噌のできあがりを左右します。
ここまでの作業を1時間ほどですませて、あとは大豆が蒸しあがるまで待つ間にお昼ゴハン。参加者の皆さんと一緒に作るのがオガクロイベントの定番。子供達にも手伝ってもらいます!が遊ぶのに忙しいので参加少ない(笑)
参加者の中には「このお昼ゴハンが楽しみで来ました!」という方がいるほどの人気。
オガクロが取り扱う野菜たちをセイロに豪快に並べてこちらも薪火で蒸しあげます!季節によって野菜も変わりますし、メンバーによって毎回切り方も並べ方も違います。今回はこんな感じ↓
端境期で葉物はなし(T ^ T)ですが甘みを増した根菜たちがたっぷり!岡村くんが育てた大根やにんじんも入りました。どちらもとても美味しかった!
別で大豆を炊いた後にできる呉汁に味噌をといたみそ汁も準備。蒸した野菜を好きなように入れてもらうスタイルです。
みんなでテーブルを囲んでワイワイガヤガヤ。大人も子供もおかわりしまくりで、うまい!美味しいー、幸せーと笑顔が溢れます(*^o^*)食べれるって幸せですね。
お腹がいっぱいになったところで「みなさん、まだ味噌仕込み半分ですよー」と声をかけると「忘れてたー!」「お腹いっぱいで動けないー」ってコラコラ!
蒸しあがった大豆は甘くてホクホク。お腹いっぱいでもやっぱり美味しいです。
その大豆をケヤキの樹を掘って作られた臼にいれて、同じくケヤキでできた杵を使って潰していきます。
最初は難しいですが、コツを掴めばどんどん潰していけます。岡村くんはこの作業を繰り返すことで、すべて手作業でワンシーズン1.5トン仕込んでいるというのだからすごい!!岡村くん曰く「見た目は細いけどガリマッチョなんですよー」。
ここまできたら最後の仕上げ。仕上げは味噌の上に蓋として酒粕をのせていきます。この酒粕はアルコールで味噌を雑菌から守ると同時に、乳酸発酵がさらに味噌を美味しくしていくそうです。
蓋ができたら最後に表面にメッセージを書いてできあがり。岡村くんはここに「ありがとう」と書いているのでありがとう味噌という名前になっています。
書くのはなんでも良いそうですが「美味しくなれ!」とか「結婚したい!」とか願い事を書くのはタブーらしいです。過去に書いた人がいたらしいですが、願いが叶ったことがないらしい(笑)
この状態で今年の11月まで寝かせれば美味しい味噌が出来上がります。どんな味噌になるか、ゆっくり待つのが楽しみですね(*^o^*)
ワークショップが終わったあとは岡村くんと流域の木の薪割りをしました。